著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

2割強の下落

昨日、一昨日のBTC相場は大きく下落。月曜日に史上最高値を更新し610万円台を付けた後、510万円台まで急落。580万円台まで値を戻すも失速すると、470万円台まで下落。高値から2割強の調整を見せている。Microstrategyの転換社債の増額発行やカナダのBTC ETFの好調さが伝わる中、史上最高値を更新していたBTC相場だが、CMEのBTC先物の窓埋め後も上げ渋っているとじりじりと値を下げ始めていた。更にMoneygramが利用を一時停止したと伝えられたXRPが値を崩す中、BTCも軟調に推移すると、イエレン財務長官がBTCは非常に非効率的で投機的だとコメント、一時5万ドルを割り込んでいた。押し目買い意欲に一旦は580万円まで値を戻していたが、戻り切れずにいるとビル・ゲーツ氏のBTCに強気でないとの発言もあってか月曜日の安値を割り込むと470万円台までの下落を見せた。テザー裁判でNY州との和解が成立したとの報に下げ止まると、ジャック・ドーシー氏率いるSquare社のBTC追加購入の報もあり500万円台に値を戻している。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。