著者 松田康夫(まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

3度目の12000ドルトライ

昨日のBTC相場は底堅い推移。しかし前日に続いて12000ドル水準での根固めには失敗、上値の重さも垣間見えた。米対中関税第4弾となる3000億ドル分の追加関税を巡って対立が激化、人民元安誘導も嫌気されてか130万円台に乗せていたBTC相場だが、米中に歩み寄りの姿勢が見えたことも有り上値を重くしていた。日本時間に入り120万円割れ水準でサポートされると人民元の基準値が6.9996と前日の基準値に比べ0.0313元の元安・ドル高水準に設定され、市場実勢も7を上回るとじりじりと値を上げた。CoinbaseやBinanceのヘッドラインが出るもほぼ反応せず。すると米大統領は中国よりFRBが問題だと小出しの緩和姿勢を厳しく非難すると米株は急落、米10年債は1.6%を割り、金価格が1500ドルを突破する中、BTCも12000ドルに乗せたが、サウスチャイナポスト紙に米中協議が9月再開と報じられると株・金利ともに切り返し、BTCも反落を見せている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。