仮想通貨取引所大手のバイナンスは9日、中国人民元(CNY)と仮想通貨のP2P取引機能を開始した。対象となる仮想通貨はビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、テザー(USDT)の3通貨だ。
この機能はまず、バイナンスに30日以上アカウント登録しているAndroidユーザーにのみ提供する。今後はiOSやウェブ版でも対応する予定だ。
バイナンスは9月、中国市場を対象とした取引プラットフォームを開始する予定であることを明らかにしていた。
バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、今回のサービス開始について「中国の14億人の人々は(仮想通貨取引が)可能になる」と強調した。また中国以外のほかの地域でも同様のサービスを展開する考えを明らかにした。
Last night, @Binance Launches P2P Trading, starting with China. Most of CT probably can't use it yet, but 1.4 billion people can. We will expand the service to other regions soon.
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年10月9日
Anything that makes it easier to get #crypto.https://t.co/GX1sPK8Hql
中国では2017年に仮想通貨取引所の運営が禁止されたが、OTC(店頭取引)などにおける仮想通貨需要は依然として根強いとされている。
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バイナンスは最近、対中国市場を見据えて動き出している。バイナンスは9月17日、仮想通貨ニュースサイト「火星財経」に出資している。これは中国企業に対する初の出資だ。
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