仮想通貨ポートフォリオマネージャーであるコインスタッツは、1590の仮想通貨ウォレットがセキュリティ侵害の被害にあったことを受けて、アプリケーションを一時的に停止した。

コインスタッツは6月23日のXのポストで「攻撃は緩和されたが、セキュリティ侵害から隔離するためにアプリケーションを一時的に停止した」と述べた。

また、「コインスタッツチームの迅速な対応のおかげで、全ウォレットのうちの1.3%、計1,590ウォレットのみの影響に止まった」と付け加え、「接続されたウォレットやCEXには影響がなかった」と主張している。

セキュリティ侵害による影響範囲はまだ不明

コインスタッツはセキュリティ侵害によってウォレットがどの程度影響を受けたかについては明らかにしておらず、「利用可能になり次第、更新情報を提供する」と約束した。

ただ、コインスタッツは、ユーザーのウォレットに対して読み取り専用アクセスしか持たないため、ユーザーの保有資産は「どのような状況下でも完全に安全」であるとウェブサイトで述べている。コインスタッツでは、ユーザーが保有するすべてのウォレットを接続し、ポートフォリオ・トラッカーとして使用する機能をユーザーに提供している。すべてのウォレットを一箇所で見ることができるサービスだ。

そのため、コインスタッツ自身はユーザーの資産を移動させたりする機能を持たないために、ユーザー資産には影響がないという。

CoinStats has shut down its website while it resolves the security issue. Source: CoinStats

コインスタッツは現在影響を受けている仮想通貨ウォレットのリストを掲載したGoogleドキュメントを公開した。調査が進むにつれてリストが「変更される可能性がある」としているが、大幅な変更は予想されていない。

「もしあなたのウォレットアドレスがこの影響を受けたリストに含まれている場合、エクスポートした秘密鍵を使って資金を直ちに移動してください」と記載されている。

しかし、仮想通貨コミュニティのメンバーは、被害者リストに載っている人々に対して、状況を支援すると偽って接触してくる詐欺師に注意するよう警告している。

「詐欺師は賢い。このリストにあなたのアドレスが載っている場合、またはコインスタッツを使用したことについて投稿した場合、詐欺師が“助け”るために連絡してくるかもしれない。誰も信用しないことだ」と仮名の仮想通貨評論家PPmanは警告した。

仮想通貨企業のセキュリティ侵害が増加

最近では、いくつかの仮想通貨プラットフォームがセキュリティ侵害を受けている。

仮想通貨データアグリゲーターのコインゲッコーによると、サードパーティのメール管理プラットフォームGetResponseがデータ侵害を受けたことを明らかにした。

コインゲッコーは6月5日、このデータ侵害によりハッカーが190万人以上のコインゲッコーユーザーの連絡先情報をエクスポートすることができたと指摘した。

6月12日にはCrystal Intelligenceが、仮想通貨業界が過去13年間に785件のハッキングや攻撃を受けたと発表した。

2011年6月19日に仮想通貨のハッキングが報告されて以来、13年間で約190億ドル相当のデジタル資産が盗まれている。

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