ブロックチェーンデータ企業ナンセンが発表した新しい調査によると、仮想通貨ユーザーは2022年上半期にイーサリアム・ブロックチェーン上でノンファンジブルトークン(NFT)を鋳造(ミンティング)し、27億ドル相当の963227イーサ(ETH)を支出した。鋳造の圧倒的多数がオープンシーで行われた。

鋳造が行われたユニークウォレットアドレス数は、イーサリアム上で108万8000だった。

一方で、BNBチェーンでは約1億700万ドル分、アバランチでは7700万ドル分のNFTが鋳造された。2つのブロックチェーンでNFTの鋳造に関わったユニークウォレットアドレスは、合計26万3800個に上る。

5月22日だけで69のNFTコレクションが開始され、その結果、1日の鋳造量は12万ETHを超えた。今年上半期にイーサリアム上で鋳造・販売されたNFTコレクションの総数は28,986個。NFTプロジェクトの3分の2以上が5ETH未満だったが、140のコレクションが1,000ETHを大きく上回る資金を調達した。累計では、イーサリアムの上位5つのNFTコレクションが全体の鋳造の8.4%を占めた。上位5つは、Pixelmon-Generation 1、Moonbirds、VeeFriends Series 2、Genesis Box、World of Women Galaxy。

調達額の約半分はNFTプロジェクトにとどまり、残りの半分は実体のないウォレットに流通した。しかし、ナンセンが追跡できたのは、NFTプロジェクトのアドレスから直接取引されたアドレスへの送金だけだった。他の取引相手へのその後の取引は捕捉できなかったため、NFTが停止した後に資金がどのように使用されたかはわかっていない。

ナンセンは研究以外にも、ERC-721とERC-1155のトークン規格の両方について、イーサリアム上の上位500のNFTコレクションのパフォーマンスを追跡するNFT-500などのインデックス集計でも知られている。同社は昨年、アンドリーセン・ホロウィッツから1200万ドルの投資を獲得している。