仮想通貨と関わりの無い人がビットコイン(BTC)の価格を見て、「仮想通貨に手を出すのが遅すぎた」という諦めの感情を抱くのはよくあることだ。しかし、今回発表されたレポートによると、仮想通貨はまだ受け入れられはじめたばかりで、採用曲線で言うと初期フェーズに位置するようだ。

ボストンコンサルティンググループ(BCG)、ビットゲット、Foresight Venturesが共同で発表したレポートにおいて、仮想通貨に対する受容度は従来の投資資産に対するそれと比べて依然として極めて低いことを示すデータが報告された。BCGによると、個人資産のうち仮想通貨への投資が占める割合はわずか0.3%で、株式投資が占める割合の25%とは比較にならないほどの数値だ。

仮想通貨への投資が十分に浸透していないということは、今後仮想通貨業界が大きく成長し、広く受け入れられるようになる可能性を十分に秘めていることを意味すると、レポートはまとめている。

レポートでは、インターネットの利用者が10億人に達した際の採用曲線と現在の仮想通貨ユーザー数並びにゼロバランス以外のイーサリアムアドレス数の比較も行い、「成長の余地は大いにある」とした。

Source: Boston Consulting Group, Bitget and Foresight Ventures

研究グループはデータを比較を行い、トレンドラインが現在のまま続いていけば、仮想通貨ユーザーの数が2030年までに10億人に達する可能性があると予測している。