仮想通貨市場の総時価総額が2兆ドルの大台を回復し、2022年4月以来初めての水準に達した。ビットコイン上場投資信託(ETF)への継続的な資金流入と市場心理の好転がBTC価格を押し上げた結果だ。

Total crypto market capitalization. Source: TradingView

ビットコイン(BTC)価格は数年ぶりの高値となる57,513ドルを付け、イーサリアム(ETH)は7%の上昇を見せて3270ドルまで上昇した。ほかの主要なアルトコインも上昇を見せており、ソラナ(SOL)は過去24時間で9%上昇し、XRP(XRP)、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)も同期間でそれぞれ5.3%、7%、6.5%上昇した。10位のドージコイン(DOGE)は15%と二桁の上昇となった。

仮想通貨の上昇により、仮想通貨市場全体の時価総額は7.7%上昇し、22ヶ月ぶりの高値となる2兆1400億ドルに達した。仮想通貨の市場規模はアマゾンよりも330億ドル、グーグルの親会社アルファベットよりも420億ドル大きい状況だ。

仮想通貨市場は数ヶ月で倍以上に成長

ソーシャルメディアプラットフォームX(旧ツイッター)の仮想通貨ウォッチャーたちは、2兆ドルへの回復で盛り上がり、「ビットコインの新たな最高値は目前か」との声も出ている。

The Kobeissi Letterは、「ビットコインが2021年11月以来初めて56,000ドルを超えて取引されている。ビットコインは2022年の最安値から250%上昇し、2年もせずに7000億ドルの価値を加えた。仮想通貨市場の時価総額は現在2.25兆ドルで、最近の底値の倍以上だ」とツイートした。

テクニカルアナリストのクリプト・ダムスは、仮想通貨市場の時価総額が2.06兆ドルに達し、重要な抵抗レベルに近づいていると指摘した。彼は次のようなチャートを共有し、「新たな価格発見はどうなるか。3兆ドルの歴史的最高値を取り戻すまであと50%だ」とコメントした。

Total crypto market cap. Source: Crypto Damus/X

仮想通貨アナリストのボイス・オブ・クリプトは、主要な仮想通貨がすべて緑色に輝いているチャートを投稿し、「今日の仮想通貨市場のパフォーマンスは驚異的だ。総時価総額が2兆ドルを超え、現在は約2.13兆ドルに達している」と述べた。

市場のラリーは強気の市場センチメントに支えられており、仮想通貨の恐怖・強欲指数は「極度の強欲」ゾーンの79を示している。この指数が「極度の強欲」ゾーンにあったのは、仮想通貨の価格が過去最高値69,000ドルに達した2021年11月以来だ。

Crypto Fear & Greed Index. Source: Alternative

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