英国の中央銀行であるイングランド銀行のジョン・カンリフ副総裁は、仮想通貨が伝統的な金融システムに脅威をもたらす可能性があると指摘している。

カンリフ氏は11月15日のBBCとのインタビューの中で、デジタル資産の急速な成長と伝統的な金融サービスとの統合がシステミックリスクをもたらす可能性があると主張した。

「(仮想通貨は)非常に急速に成長しており、伝統的な金融システムと呼べるものに統合されつつある」と同氏は指摘する。「現時点では金融安定のリスクではない」と判断しているものの、「リスクをもたらすポイントには近づいてる」と語った。

カンリフ氏は、不安定な暗号資産がメインストリームの金融システムと統合することのリスクについて、規制当局や政策立案者は「非常に真剣に考える必要がある」と付け加えた。

一方でカンリフ氏は、巨大テック企業が発行するステーブルコインについては、「こういった提案はまだ大規模なものになっておらず、私たちがこの分野で立ち遅れているとは思わない」と述べている。

カンリフ氏はちょうど1ヶ月前にも仮想通貨の金融リスクについて警鐘を鳴らしていた。

同氏は10月13日のSWIFTでのスピーチで、仮想通貨のリスクは現時点では「限定的」であるものの、世界各国の政策立案者が適切な規制枠組みを整備することが「喫緊の課題」であると訴えた。その中でカンリフ氏が提示したリスクシナリオの1つは、裏付けのない暗号資産の価格がゼロに急落し、それがマージンコールの連鎖を引き起こすというものだ。
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