仮想通貨(暗号資産)の半減期からまもなく1ヶ月。仮想通貨業界は新たな上昇フェーズを期待してざわついている。過去の半減期では約1ヶ月後に「ビットコインの価格サイクルの次の波」が来るかもしれないからだ。

既報の通り、ビットコイン(BTC)の価格予想モデルであるストック・フローモデル(S2F)的に言えば「赤点(Red Dot)が点灯」した。

過去2回の半減期後では約1ヶ月後に赤点が灯っている。ツイッター上では、ストック・フローモデルに倣って、名前の横に赤点をつける行為が流行り始めている。

S2Fモデルは、一般的に金や銀などの貴金属の希少性と価格との関係性を図るために使われるモデルで、金などの埋蔵量が限られている商品は市場に流通する量に比べ、年間生産量が少ないため、供給過多で価格が下落しにくいという性質を持っている。

ビットコインでも同様にPlanBが既存の供給量(ストック:1800万BTCの流通量)を、ブロックごとに発行される新しいビットコインのフロー(1年65万7000BTC)で割った値から算出して規則性を発見した。

クオンタムエコノミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏は、ブロック時間や取引手数料、ハッシュレートなどが半減期前の水準に戻りネットワークが安定し始めたと指摘。「ビットコインの価格サイクルの次の波が始まった」と述べた。

東京の高級ステーキを巡って賭け

一方、仮想通貨業界の大御所であるギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOが、ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOに対して東京の高級ステーキを賭けたビットコインの価格予測を持ちかけた。

ヘイズ氏が、5日にビットコインが9800ドル付近で推移している画像を貼りつけて「どっちに行くか」と問いかけたに対してノボグラッツ氏は「高い方だ」と回答。「夕食を賭けよう」とし、次のように続けた。

「OK。東京にあるステーキハウス「西洋料理 島」だ。地球上で最もうまい」

これに対してヘイズ氏は、「東京ならナリサワのエビが最高」と返信している。

今度こそ1万500ドル突破なるか?

現在、ビットコインは9800ドル付近で推移を続けている。

(出典:Coin360 日本時間6月5日18時35分)

過去8ヶ月で3回1万ドルを突破したが、いずれも1万500ドルの壁に阻まれた。1万500ドルは多くのアナリストが注目するレジスタンスで、過去に何度もビットコインはこの水準で跳ね返されている

新たなフェーズで1万500ドルを突破できるのか?注目だ。