中国雲南省の仮想通貨マイニング機が、1日に行われる中国共産党の100周年記念式典のためにしばらく稼働しなくなる可能性が出ている。

マイニングインフラ企業Foundry Servicesの副社長であるKevin Zhang氏によると、雲南省の主要なビットコインマイニングファームは、今日の時点ですべて停止しているという。Zhang氏によると、同氏が個人的に知っているだけでも、南西部にある少なくとも2つのビットコインマイニングファームが電力削減の命令を受けたとのことだ。

今回の停止は、毎年7月1日に開催される中国共産党(CCP)の祝賀会が間近に迫っているためと言われている。、中国は大気汚染のワースト14位にランクされている。特に今年は100周年ということもあり、交通渋滞や政治的なデモなどが起きないよう、当局は対策を強化しているようだ。都市のスモッグを減らし、事故を防ぐために、石炭採掘や鉄鋼生産などの主要産業が最大で1週間停止されると報じられている。

しかし、マイニング操業停止の原因が中国共産党の記念日なのか、現在進められている中国の仮想通貨マイニング規制の影響のためなのかははっきりしない。中国国務院(内閣)の金融安定発展委員会は5月、金融リスクの懸念からマイニングを抑制すると発表した。その後、雲南省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、青海省などの地域で、当局がマイニングを取り締まっている。

一部の企業は、マイニング禁止によって中国国内の他の省に移転すると述べている一方、中国から完全に撤退する企業が出る可能性もある。特に再生可能エネルギーが豊富で、電力網の規制緩和が進んでいるテキサス州に移転するだろうと予想されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン