20日の仮想通貨市場:主要な通貨が軒並み下落、韓国ビッサムのハッキング事件が影響か

 仮想通貨市場は20日、Coin360のデータによれば、トップ10の仮想通貨すべてが下落した。

Market visualization

Market visualization from Coin360

 仮想通貨全体の時価総額は前日の2940億ドルから100億ドル減少し、2840億ドルとなっている。

Total market cap of all cryptocurrencies

Total market cap of all cryptocurrencies from Coinmarketcap

 ビットコイン(BTC)は過去24時間で2.6%下落し、6663ドル前後で取引されている。ビットコインは18日には300ドル近く急騰し、19日には6800ドル近くまで上昇していた。20日になって下落に転じてしまった。

Bitcoin price chart

Bitcoin price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index

 イーサリアム(ETH)は2.5%超下落し、足元では523ドル前後で取引されている。イーサリアムは今週486ドルまで下落したが、現在は500ドルを上回る展開となっている。

Ethereum price chart

Ethereum price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index

 コインマーケットキャップによると、時価総額で上位10種類の仮想通貨はいずれも1~8%の間で下落となっている。IOTA(MIOTA)が最も下げ幅が大きく、過去24時間で7.15%下落し、1.14ドルで取引されている。

 20日の仮想通貨市場の反落は、韓国の大手仮想通貨取引所のビッサムから3000万ドル(約33億円)の仮想通貨が盗まれた事件が影響した可能性が高い。

 ハッキング探知に特化したプロジェクト「センチネルプロトコル」によれば、ビッサムのホットウォレットは現地時間の19日夜にハッキングされたという。ハッキングに先立ち、ビッサムではサーバーの異常アクセスに気づいた後、16日にサーバーチェックを行うと突然発表した

 韓国の科学技術情報通信部は、韓国インターネット振興院(KISA)や警察などと連携し、ビッサムの緊張調査に着手した

 ビッサムは盗難にあったユーザーに補償すると発言していたが、元のツイートが削除されており、仮想通貨コミュニティの中では警戒する声があがっている

 取引高で世界第6位に位置する大手の取引所がハッキング被害にあったことから、市場の信頼性を著しく損なう可能性もある。この事件はすでに国際的な主要なメディアでも取り上げられている。

 今月はじめ、韓国の別の取引所コインレールがハッキング被害にあった際には、ブルームバーグやウォールストリートジャーナル、ロイター、ガーディアンなど世界の大手メディアで報じられ、市場にも影響を与えたとみられている

 ハッキング事件が市場に恐怖感や不確実性、不安いったFUDを与えるとしても、それは短期的なものだろう。ゴールドマン・サックスのCEOは19日、仮想通貨は長期的に「うまくいく」と考えており、「不快」「不慣れ」といった理由で仮想通貨を受け入れないことは「あまりにも傲慢だ」と発言した