ブロックチェーン分析会社グラスノードの最新レポートによれば、ビットコイン(BTC)は37,680ドルから42,312ドルまでの5000ドルの狭いレンジ内に留まっていることがわかる。しかし、3月22日にこの資産は、2週間ぶりの高値にまで急騰している。

グラスノードの週間レビューによれば、全体としてBTCネットワークは落ち着きを取り戻しているようだ。「ビットコインネットワークの利用とオンチェーンの活動は回復しているものの、弱気市場の領域内に留まっている」という。

グラスノードのレポートの中では、BTC投資家の行動の地理的な違いについても分析している。米国とEUの投資家は買い手になる傾向がある一方で、アジアの投資家は売り手になる傾向があるという。この傾向はアジアの投資家が買い手側になった昨年11月を除き、2020年3月以降、一貫しているという。

グラスノードの分析によれば、米国とEUの投資家は2020年後半から2021年初頭にかけて大量の購入を行い、「5月~7月にかけて降伏した」と指摘している。

逆にアジア市場では2021年第1四半期から第3四半期にかけて、買いは低調であり、強い売り圧力を生み出していたという。

いくつかのオンチェーン指標は、弱気市場となっていることを示唆しているという。新しいエンティティの数は、2021年半ば以降ゆっくりと着実に増加している。これは2018年1月から2020年前半にかけての弱気市場と同じパターンである(逆に強気市場はエンティティの増加はより大きな勢いを持って増加する)。

100万ドルを超える価値のトンらザクション量は、昨年11月の最高値更新以降、急激に減少している。グラスノードは「大幅な減少はネットワーク使用率の低下を示す可能性がある」と指摘し、さらなる弱気市場になる可能性があると警告している。