17日の仮想通貨相場は、主要20種を中心に小幅に上昇している。仮想通貨相場の暴落について、「バブル崩壊」や「仮想通貨の終焉」といった声が聞かれるが、実は仮想通貨市場よりFAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)のほうがピークからの下落幅が大きいことが明らかになった。

ビットコイン(BTC)は、過去24時間で0.5%のプラス。執筆時点で3255ドル付近で推移している。3000~3500ドルのサポートゾーンでの取引が続いている。

(引用元:TradingView「ビットコイン(BTC)/米ドルの推移(5日間))

時価総額2位のリップル(XRP)は、0.73%上昇。一時は0.3ドルをつけたが、現在は0.288ドル付近で取引をしている。

(引用元:TradingView「リップル(XRP)/米ドルの推移(5日間))

時価総額3位のイーサリアム(ETH)は、約1%のプラス。83ドル~102.5ドルのレンジ内での取引が続いている。現在は約85ドルで推移している。

(引用元:TradingView「イーサリアム(ETH)/米ドルの推移(5日間))

仮想通貨市場とFAANG

バブルがはじけたのは仮想通貨市場だけではない。

Bitcoinistによると、米国のハイテク大手の総称FAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)の時価総額は、ピークから1兆ドル(113兆円)も下落。仮想通貨市場全体の時価総額が最高値をつけた今年1月の8300億ドル(約93兆7900億円)から7000億ドル(約79兆1000億円)下落しているため、FAANGの下げ幅はこれを上回っている。

Investopiaによると、13日時点で各銘柄の下げ幅は以下の通りだ。

フェイスブック   33.7%

アマゾン      19.1%

アップル      26.8%

ネットフリックス  34.8%

アルファベット          16.9%

いままでのようにFAANG株が順調に上昇していくフェーズは過ぎたという見方も出ているという。

米中貿易戦争、FRBによる利上げ、米国のねじれ議会など、数多くの不透明要因にさらされている米株式市場。仮想通貨市場にどんな影響があるのか注目だ。