仮想通貨業界は過去13年間で785件のハッキングや不正行為に見舞われた。
クリスタルインテリジェンスの報告によると、2011年6月19日に初めて報告された仮想通貨ハッキング以来、約190億ドル相当のデジタル資産が盗まれたという。
最大の仮想通貨窃盗事件は2019年のプラストークン詐欺で、攻撃者は29億ドル相当のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を手に入れた。直近での巨額の流出事件では、2024年2月に発生したプレイダップの2億9000万ドルのセキュリティ侵害があった。過去2年で、香港でのJPEX投資詐欺が最大の単一仮想通貨詐欺スキームとなり、1億9430万ドル相当の仮想通貨が盗まれた。
仮想通貨ハッキングや不正行為は、一般の人々からの信頼と採用を妨げる最大の障害の1つだ。2024年の仮想通貨ハッキングは2023年を上回る可能性があり、2024年の第1四半期には5億4270万ドル相当の資金が盗まれ、前年同期比で42%増加した。
最も多くのハッキングが発生したのは2023年だが、2022年は価格の面で最大の損失が発生した年として知られている。
クリスタルインテリジェンスによると、2022年は「被害額の面で最も致命的な年」として知られている。
2022年には286件の不正行為により、23億ドル相当のデジタル資産が盗まれた。しかし、2022年には42億ドル相当のデジタル資産が盗まれ、2023年のほぼ2倍の額となった。一方、事件の数は199件で、2023年に報告された286件のハッキングより30%少なかった。
「監視および報告メカニズムが改善され強化されたにもかかわらず、ブロックチェーン上の違法活動は2023年および2024年に増加し続けている」とクリスタルインテリジェンスの報告書は指摘する。
2023年には68件のセキュリティ侵害が発生し、攻撃者は10億ドル以上のデジタル資産を盗んだ。
対照的に、分散型金融(DeFi)ハッキングでは2023年に8億3500万ドルの仮想通貨が盗まれた。112件以上のDeFiハッキングが報告されており、セキュリティ侵害に比べて規模は小さいが頻度が高いことを示唆している。
過去2年間では、ユーラーファイナンスのハッキングが最大の単一DeFiハッキングであり、1億9700万ドル相当のETHトークンが盗まれた。
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