ウォール・ストリート・ジャーナルの19日の報道によると、米商品先物取引委員会(CFTC)の委員であるブライアン・クインテンツ氏が8月31日に退任する予定だという。クインテンツ氏は仮想通貨推進派の委員として知られている。

報道によると、クインテンツ氏は退任後、民間企業に転職するという。同氏は今後のキャリアとして、「特に仮想通貨とDeFiに関連したイノベーション」に焦点を当てるとし、仮想通貨業界への提言を続けるという。

クインテンツ氏は、2016年3月にバラク・オバマ元大統領から指名された後、2017年5月にトランプ前大統領から再指名された。CFTCでの任期は2020年4月に終了する予定だったが、その際に「後継者が承認されるか、2020年10月31日のどちらか早い方まで」留まることを発表し、後にこれを「上院が承認を決定するまで」に延長した。

クインテンツ氏はCFTC内での仮想通貨を支持する主要人物として知られていた。同氏は、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨は、証券取引委員会(SEC)ではなくCFTCが規制すべきだと主張し、また、業界関係者に自主規制の枠組みを作るよう呼びかけている。

CFTCには5人の委員が所属している。クインテンツ氏とヒース・ターバート前委員長の退任により、2つの空席ができる。1月にターバート氏が退任した後は、ロスティン・ベナムCFTC委員が委員長を務めている。