ナイジェリアの仮想通貨取引所ロック(Roqqu)は、南アフリカで運営するための規制当局による承認を得た。これにより、同国の法定通貨である南アフリカ・ランドを使って仮想通貨を購入し資金を引き出すことが可能になると、地元メディアが報じている。
ロックはアフリカ市場でのシェアを拡大するために、南アフリカを最優先市場としている。コインテレグラフが取材したところよると、同社は南アフリカを成長計画の中心地と位置づけ、2023年までに500万人の顧客を獲得することを目指している。
ロックは、近い将来、ガーナ、ウガンダ、ケニア、タンザニアへの地域展開を狙う。
同社はツイッターで「南アフリカはアフリカで最も仮想通貨やブロックチェーンの普及が進んでいる国のひとつだ。本日ロックは南アフリカでの運営許可を受けた」と発信している。
South Africa is one of the biggest crypto and blockchain adopting countries in Africa; and today, @roqqupay just received regulatory approval to operate in South Africa #RoqqucomingtoSA pic.twitter.com/D6rdiIkAFZ
— Roqqu (@roqqupay) April 20, 2023
ロックは今年1月時点で140万人以上の顧客を抱える。欧州経済領域(EEA)で仮想通貨ライセンスを取得し30か国以上で運営が可能になった。
同取引所の戦略は、主にアフリカ諸国で仮想通貨を介した国境を越えた取引を促進することに重点を置いている。ロックの最高経営責任者(CEO)であるベンジャミン・オノモル氏は「アフリカに住む仕事を持つ人々は、毎年50億ドル(約6500億円)以上を祖国に送金しており、その過程で多くのストレスを感じることがある。場合によっては資金がアフリカの家族に届くまで数日待たなければならない」と語った。
チェーンアナリシスのデータによると、中東と北アフリカは仮想通貨の採用が最も急速に進んでいる地域であり、2021年7月から2022年6月までの間に仮想通貨で5660億ドル以上の取引が行われ、前年比48%増加している。
コインテレグラフは最近、アフリカの仮想通貨関連スタートアップが昨年4億7400万ドルの資金を調達し、2021年の9000万ドルから429%増加したと報じている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン