仮想通貨取引所コインベース・グローバル(COIN)の株価が木曜日の取引を過去最高の終値で締めくくった。一方で、この上昇が続くかどうかについては、アナリストの見解が分かれている。
リアルビジョンの最高経営責任者(CEO)であるラウル・パル氏は、「今まさに垂直上昇中」とXに投稿し、コインベースの最高値更新に反応。さらに「次は仮想通貨だ」と述べ、「流動性の蛇口は完全に開いている」と付け加えた。
コインベース、約4年ぶりに最高値更新
ナスダック上場のコインベースは、木曜日の取引を369.21ドルで終了し、前日比3.89%高、1か月で約40%の上昇となった。
この価格は、2021年11月に記録した従来の終値最高値357.39ドルを3.3%上回っている。
火曜日には、コインベースがS&P500構成銘柄の中で最も好調なパフォーマンスを示し、1日で12.10%の上昇をみせた。これは、5月19日に仮想通貨関連企業として初めてS&P500に採用されてからわずか1か月後の出来事だった。
最近の上昇要因としては、米議会が6月17日にステーブルコイン規制の明確化を目指す「GENIUS法案」を前進させたことが挙げられている。
コインベースは、2025年に上場したばかりのサークル・インターネット・グループ(CRCL)と2018年にステーブルコインUSDCを共同開発しており、この分野から収益の50%を得ている。
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コインベース株の上昇継続にアナリストの見解は割れる
この上昇が続くかどうかについて、アナリストの意見は割れている。投資アドバイザーのアンディ・ハイルマン氏は木曜日、「コインベースは好調な動きとなっているが、調整局面に備えている可能性がある」とXで指摘した。
同氏は「週足では非常に強気のチャートだが、反落があってもおかしくない」と付け加え、「テクニカル的には4桁台への急騰も示唆している」と述べた。
仮想通貨アナリストのカントニーズ・キャット氏は、ボリンジャーバンドが拡大しており、「今のところはまだ上昇を続けそうな形に見える」と語った。
一方で、同じチャートを見た仮想通貨アナリストのチャド氏は、「コインベースはボリンジャーバンドの上限を大きく超えており、そろそろ冷却期間に入るかもしれない」と慎重な見方を示した。
一部の初期投資家は、「ようやく損益がトントンになった」と喜びの声を上げている。
「初日にコインベース株を買って、4年かかってようやく買値に戻った」と、仮想通貨コメンテーターのWhoisdat氏は語った。
コインベースは2021年4月14日にナスダック市場で株式を公開し、初値は381ドルだったが、同日の取引で14%下落し、終値は328.28ドルとなっていた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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