仮想通貨取引所コインベースのブログ投稿によると、国際送金に関する米国での送金手数料のほとんどは、同様の取引を仮想通貨を使用して行った場合には適用されないという。

同取引所の調査によると、「米国の平均手数料率6.18%というのは、米国人の年間平均支出が送金手数料に約120億ドルかかっていることを意味する」。投稿は、そのような送金の平均取引時間が1〜10日であるのに対し、コインベースは通常10分程度で済むと述べている。

送金関連では通常、送信手数料と通貨間の交換に必要な変換手数料の両方が必要であるため、二重にコストを支払わされることになる。

一方、仮想通貨取引の場合、手数料はかなり安価である。コインベースによると、ビットコイン(BTC)の取引手数料は平均約1.50ドルで、イーサリアム(ETH)は平均約0.75ドルである。これらの手数料は、平均6.3%の従来の送金手数料よりも格段に低い。コインベースの推定では、BTCとETHを使用した送金は、従来の送金方法に比べて96.7%も安くなる。

現在、アメリカの成人の約6%が仮想通貨の何らかの形を所有しているとされ、少なくとも2019年以降は採用率が増加し続けており、2022年に2四半期の下落があったことを除いては維持または増加していると見積もられている。これらの採用率が維持されるか、増加することができれば、徐々に送金分野において仮想通貨ベースの国際取引へと移行することが可能になり、これによって関連する手数料に関するグローバルな金融業界の取り扱いに変革が起こる可能性がある。