仮想通貨やブロックチェーンスタートアップへのベンチャー投資が今年は好調と予測される。ロイターが市場データ「ピッチブック」を基に4月17日に報じた。

昨年の仮想通貨やブロックチェーンの投資額は24億ドル(約2700億円)だったが、今年は現時点で8億5000万ドル(約950億円)と、すでに前年比の数字を上回る見通しだという

また、投資家らは引き続き仮想通貨への直接関与を避ける一方で、1つの投資に対する額は大きくなっているとみられる。2018年は24億ドルに対して投資件数は117件であったが、今年は現時点の8億5000万ドルに対して13件だ。

ロイターはピッチブックがどの案件を調査したのかは明確にしていないが、仮想通貨事業への資金の流れはこれまでになく目立つとしている。

今週だけでも、コインテレグラフが報じた通り、日本のブロックチェーン投資ファンド「STブロックチェーンファンド」が、韓国の仮想通貨取引所ビッサムの親会社に2億ドル(約220億円)を出資している。

また同じく今週、ブロックチェーン上の不正取引を追跡するチェイナリシスが三菱UFJイノベーション・パートナーズとSozoベンチャーズから600万ドル(約6億7000万円)の資金調達をしたとされ、日本を含めたアジア地域でのビジネス展開を進める狙いがあるとも報じられている。

米ニューヨーク拠点のブロックチェーン企業コンセンシスは、2億ドル(約220億円)の資金調達に向け、投資家を探しているとの報道もあった。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Crypto, Blockchain Startup Investments Will Reach New Heights in 2019, New Data Suggests