インドの仮想通貨銀行Unicasは、ニューデリーに3番目の物理的な支店を開設した。これまでUnicasはジャムナガルやジャイプールに支店を立ち上げている。

Unicasは、顧客が銀行の法定通貨と仮想通貨サービスにアクセスできるようにし、仮想通貨を担保としてデジタルローンを提供している。Unicasは、年末までにインド全土で50の支店を立ち上げ、2022年末までにさらに50の支店の立ち上げを目指している。

しかし、一方でインドの議会では仮想通貨を禁止する法案が議論されようとしており、このUnicasの計画に影響を及ぼす可能性がある。新しいデジタル通貨の規制は「すべてのプライベートな仮想通貨を禁止する」と同時に、インド準備銀行が発行するデジタルルピーを推進しようとするものだ。しかし、デジタル通貨法案はまた「仮想通貨とその使用の基礎となる技術を促進するために例外」を認めるとも述べている。

法案は現在、インド議会の上院で検討されている。法案が可決された場合、インドのUnicasの事業にどのような影響を及ぼすかは不透明だ。インドの仮想通貨取引所WazirXのCEO兼創業者のニスチャル・シェティ氏は、仮想通貨について「政府は決定を急いでいない」と指摘し、利害関係者と協議する可能性があるとの見通しも示している