仮想通貨資産管理会社コインシェアーズは10月9日に発表した週次レポートの中で、仮想通貨投資商品が2週連続で資金を集め、合計で7800万ドルの資金流入があったと伝えている。これは2023年7月以来、最も高い取引量だ。
コインシェアーズによると、仮想通貨取引所上場商品(ETPs)の取引量も先週37%増加し、11億ドルに達した。ビットコイン(BTC)の取引量は取引所で16%上昇したとレポートは指摘している。
時価総額で8番目に大きい仮想通貨であるソラナ(SOL)は、週間の資金流入が2022年3月以来の最高水準に達するなど、「アルトコイン・オブ・チョイス」としての地位を盤石としている。コインゲッコーのデータによると、記事執筆時点で過去30日間で約14%上昇しているが、過去1年間では約32%下落している。

一方、資金流入が全体的に増加しているにもかかわらず、主要な仮想通貨投資商品の動きは鈍いものもあった。米国のイーサリアム先物ETFは、10月2日に取引を開始したが、初週にはわずか1000万ドルしか集まらず、コインシェアーズは「消極的な関心」との見解を示している。
資産別の分析に加えて、コインシェアーズは、全ての仮想通貨資産の資金流入の90%がヨーロッパからで、米国とカナダからの資金流入は合計で900万ドルだったとも報告した。

データによれば、資金流入の増加に最も貢献した国はドイツとスイスで、それぞれ3730万ドルと3130万ドルの資金流入があった。この2か国は、先週の全仮想通貨資産商品の資金流入の88%を占めていた。
コインシェアーズは米国での事業を拡大する方針を示している。同社は2023年9月に米国での初のヘッジファンド部門を設立した。