中国の仮想通貨マイニング機器メーカーのエバン・インターナショナルは24日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。エバンはIPOで最高1億ドル(約107億円)の調達を目指している。

エバンは2010年設立の中国浙江省に拠点を置く企業だ。ビットコインマイニング向けの特定用途向け集積回路(ASIC)の設計を手掛けている。

エバンはニューヨーク証券取引所もしくはナスダックのいずれかに、EBONのティッカーシンボルで上場される予定という。

SECに提出された目論見書によれば、2019年の売上高は1億910万ドルで、18年比で66%の減収。19年の売上総利益は3060万ドルの赤字だった(18年は2440万ドルの黒字)だった。

エバンは調達した資金で、新たなマイニング機器の開発、企業のブランド化やマーケティング、海外展開の拡大、新規事業の立ち上げを行っていくとしている。

エバンの米国IPOについては、今年2月に現地メディアが関係者の話として報じられていた

マイニング企業のIPOでは、同じく中国のカナンが昨年11月に米ナスダックでIPOを果たし、9000万ドルを調達した