クロノスチェーンのネイティブ通貨クロノス(CRO)は、トランプ・メディア&テクノロジー・グループによるCRO保有戦略の発表を受けて急騰し、複数年ぶりの高値を記録した。

トランプ・メディアは火曜日、クリプト・ドットコム(Crypto.com)および特別買収目的会社ヨークビル・アクイジションと共同で、64億ドル規模のクロノス・トレジャリー戦略を立ち上げると発表した

発表直後、クロノス(CRO)は数時間で25%上昇し0.20ドルに達し、水曜日には0.23ドルを突破。コインゲッコーのデータによると、これは2022年5月以来の高値となった。

このニュースはコミュニティ内で賛否両論を呼び、一部のCRO保有者は楽観的な見方を示した一方で、政治的要素の影響に懐疑的な声も上がった。

トランプ・メディア、CRO保有額は15億ドルに

CROが複数年ぶりの高値を更新する中、クリプト・ドットコムの最高経営責任者(CEO)であるクリス・マルシャレク氏は水曜日に、トランプ・メディアによるCRO戦略発表後にCROが40%急騰したとXで報告した

同氏はさらに、トランプ・メディアの株価がこの発表で5%上昇したことに触れ、「トランプ・メディア・グループ傘下で保有されるCROの価値はすでに15億ドルを超えた」と強調した。

依然として史上最高値には遠く及ばず

CROは0.23ドルを突破したことで、時価総額が78億ドルを上回った。

しかし、史上最高値にはまだ大きな差がある。CROは2021年にクロノスのメインネットが公式ローンチされた直後に記録した0.965ドルのピークから、依然として約300%下回っている。

Source: CoinGecko

クロノスチェーンのローンチ以前、CROはCrypto.orgコイン(CRO)として知られ、2018年11月にクリプト・ドットコム創業者らによってイーサリアムのERC-20トークンとして発行された。

その後、2021年3月にクリプト・ドットコムはCROを独自の分散型オープンソース・ブロックチェーンであるCrypto.orgチェーンへ移行。その後、2022年2月にトークンは「クロノス」に改称された。

市場の反応は分裂

今回の急騰により、クロノスは時価総額ランキングで28位に浮上した

SNS上では「CROはトップ10に恒久的にランクインするに値する」と楽観的な意見が見られる一方で、懐疑的な見方も根強い。

批判の一部は、クロノスが2021年に発表した700億CROのバーン(焼却)を2025年3月に中止したことに向けられた。「永久にバーンされるはずだったトークンから60億CROを彼らに渡したのか」と、あるユーザーはXで書き込んだ

さらに一部の懐疑派は、政治的要素がCRO価格に影響を与えることを懸念している。

「素晴らしい。これで自分の仮想通貨ポートフォリオが政治家の発言や行動に左右されるようになった。誰もが望んでいたことだろう。せめて政治に汚染されない資産が1つくらい欲しい」と別の投稿者は皮肉を込めて述べた

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

Community, Donald Trump, Crypto.com, Companies, SPAC