仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークが後3日ほどに迫る中、「ビットコインキャッシュをゼロにする」にすると脅迫していたクレイグ・ライト氏側に勢いが出ている。

Coin Danceによると、ライト氏に近いとされるマイニングプール3社(Coingeek、SVプールとBMGプール)のハッシュレートは現時点で61.81%。ハッシュレートは、ビットコインキャッシュを採掘するための計算力の総量だ。51%以上のハッシュレートをコントロールすれば、ライト氏側がビットコインキャッシュのブロックチェーンでどのブロックを承認させるか決定権を持つことになる。

(引用元:Coin Dance 「最新のビットコインキャッシュのブロック」)

ビットコインキャッシュは15日にハードフォーク(分岐)が予定されている。「ビットコインの伝道師」ロジャー・バー氏やビットメインのジハン・ウー氏が支持するビットコインABCとライト氏が支持するビットコインSVがビットコインキャッシュのアップグレードをめぐり対立。ライト氏は先週、バー氏に対して宣戦布告し、「今後2、3年間、BCHの取引をゼロにする」と脅迫した。

またThe Blockによると、互換性のないビットコインキャッシュABCとビットコインキャッシュのSVの価格差が減少。当初はビットコインキャッシュSVの価格はビットコインキャッシュABCの21%だったが、現在は30%まで上昇している。ライト氏側のハッシュレートが大きいことを市場が認識始めたことが要因と見られているという。

執筆時点までの24時間でビットコインキャッシュ(BCH)は3%以上下落している(引用元:CoinMarketCap)。

(引用元:TradingView 「ビットコインキャッシュ(BCH)/米ドルの推移(5日間)」)

 

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