自称サトシ・ナカモトであるクレイグ・ライト氏と故デイブ・クレイマン氏の資産管理人が巨額ビットコインの取り分をめぐりフロリダ州で争っている裁判で、ライト氏が和解金を支払うことができずに合意違反をしたことが明らかになった。

1日に原告のクレイマン氏サイドから出された申し立てによると、先月30日にライト氏側が一方的に拘束力のない和解を破った。和解に向けた交渉はライト氏からの要望で、何度も和解金を出せると主張してきたが、一転して支払いができないと知らせてきたという。

これまでライト氏は裁判の延期などを求めてきた。

原告側は次回の裁判に向けて準備を開始しており、ライト氏の企業で2012年と2013年にCFOを務めたジェームス・ウィルソン氏の証言録取(デポジション)を行うことを求めている。

ライト氏はフロリダの裁判ですでに形勢が不利な状況だ。裁判官からは「意図的に詐欺的な文書を裁判所に提出し、判決のプロセスを妨げ、証言で偽証した」と断罪されている

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