ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称する開発者クレイグ・ライト氏が、サトシ・ナカモトの名前の由来について話した。ライト氏に近いモダーン・コンセンサスが独占で報じた

ライト氏によると、サトシ・ナカモトの由来は「日本のアダム・スミス」。1715年~1746年の江戸時代に大阪で活躍した思想家である富永仲基(とみながなかもと)についての学術論文を持ち出し、彼から影響を受けたと話した。

モダーン・コンセンサスは、ライト氏がこの論文にアクセスした2008年5月という時期に注目。ビットコインのホワイトペーパーが発表される2008年10月の半年前と指摘した。

また、いつ書いたか証明はできないものの、ライト氏は論文に以下の4つのメモを残していたという。

・「ナカモトは日本のアダム・スミス」

・「正直なレジャー(台帳)とマイクロ・キャッシュ」

・「サトシは、インテリジェント・ヒストリー」

・「ハードすぎない」

サトシを名前に選んだのは日本のアダムスミスを意識したからか?という問いに対して、ライト氏は「部分的にはイエスだ」と回答。次のように続けた。

「(富永仲基は)マネーや正直なマネー、物事の合理性について書いた。当時の将軍は金融危機に、初期のケインジアンみたいな緊縮経済に直面していた。(中略)『ナカモトは真っ直ぐで静かだが我慢できない性格』私みたいだな思ったよ」

現在ライト氏は、フロリダ州の裁判所でかつてのパートナー故デイブ・クレイマン氏の資産管理人が巨額ビットコインの取り分をめぐり争っている。

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