米マーケット調査概査ファンドストラットが、ビットコインSVが長期的にエンタープライズ市場で優位性を持っているかもしれないとするレポートを発表。業界内で物議を醸している。

ファンドストラットは先月にビットコインSVについて特集。ビットコインSV(BSV)がビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)よりビットコインの当初のビジョンを代表すると信じていることやビットコインSVのブロックが一番大きいこと、一部のサポーターのみによってネットワークのセキュリティーが守られていることなどを紹介した。

その上でファンドストラットは、「仮想通貨業界はまだ初期段階にありどれが勝利するかは不確か」と指摘し、次のように続けた。

「BSVは、どのプロトコルデザインが幅広い普及を達成するかを上で測る必要なテストに貢献している。価値としてはBTCとBCHより低くなっているが、BSVの市場開拓戦略は長期的にエンタープライズの市場で優位性を持つことになるかもしれない

「トム、人質を取られていないか?」

ビットコインSVは、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏に率いられている。フロリダ州の裁判所で巨額ビットコインの取り分をめぐり争っている他、「BSV上場廃止運動」を起こされるなど、度々批判の対象となっている。

一方、ライト氏は、「ビットコインをめぐる全ての嘘はもう終わりだ」と表明し、あくまで自分がビットコイン創設者であると繰り返している。

ファンドストラットのレポートを受けて、ビットコイン支持者のカルビン・エヤー氏は「ファンドストラットは分かっているな」とツイート。これに対してザ・ブロックのマイク・デュダスCEOは、ファンドストラット代表のトム・リー氏に呼びかけ「トム、人質を取られているなら、2回まばたきしてくれ」とコメントした。

また、ビットコイン開発者でカーサ(CASA)のCTOを務めるジェームス・ロップ氏は「ビットコインが何度か”ビットコイン・コア”と呼ばれているが、ファクトとして不正確だ。ビットコイン・コアは、ソフトウェアでありネットワークではない」と批判した。

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