ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が、仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)のハッカーだった?
「フラッフィー・ポニー(Fluffy Pony)」と呼ばれ匿名通貨モネロ代表の1人として知られるリカルド・スパジニ氏が、ライト氏が保有すると主張するビットコインのアドレス「1Feex」にマウントゴックスからハッキングされたビットコインが含まれていることを指摘した。
「これではっきりした。クレイグ・ライトはたった今、マウントゴックスから盗まれた80000BTCを盗んだことを(弁護士を通して)オープンに認めた」
スパジニ氏が参照しているのは6月12日にライト氏の弁護士が発表した文書。「BTCの保有権について」という文書には、チューリップ信託が保有する「1Feex」と「12ib7」というアドレスにそれぞれ7万9957.20350967BTCと3万1000.06906135BTCが入っていることが書かれていた。
チューリップ信託とは、ライト氏とかつてのパートナーの故デイブ・クレイマン氏がマイニングしたとされる110万ビットコインが入っているされている信託だ。ライト氏はクレイマン氏の親族と110万BTCの取り分を巡ってフロリダ州の裁判で争っている。
スパジニ氏は、1Feexこそ盗まれたマウントゴックスのビットコインが送られたアドレスであると指摘した。
ライト氏がサトシ・ナカモトであることを疑う声は根強く、今回、保有を主張するビットコインのアドレスが本当にライト氏に所属するものなのかは分かっていない。
翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン