米フロリダ州の連邦裁判所で続いている、自称サトシ・ナカモトことクレイグ・ライト氏を巡る裁判。フロリダ州連邦裁判所は15日、今後も裁判を続けるとの決定を行った。ライト氏は、今回の裁判が連邦裁判所の管轄外だと主張していたが、その訴えを棄却したのだ

自称サトシのクレイグ・ライト氏は、原告の1人である「W&K インフォ・ディフェンス・リサーチ社」の幹部の中に外国人がいるため、今回の裁判は連邦裁判所の管轄外であると主張していた。だが裁判所は、ライト氏の主張には信頼できる証拠はないとして、この主張を退けた。

この裁判は、クレイグ氏は、米国のフロリダ州の裁判所で起業家のデイブ・クレイマン氏の資産管理人との間で争われている。ライト氏とクレイマン氏は長年パートナー関係にあったが、クレイマン氏の資産管理人は共同でマイニングした数十億ドル分のビットコイン(110万BTC)をライト氏が着服したと主張。クレイマン氏側は半分の取り分を主張しているものの、これまでライト氏は信託会社が保管しており秘密鍵を覚えていないなどと述べてきた。

最近の公判では、クレイグ氏が提出したビットコインの管理を巡る記録について、その一部が偽造されたものだという証言も飛び出している

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版