大手ビットコインマイニング企業であるコア・サイエンティフィックは、同社の転換社債権者グループが弁護士に相談するなど、倒産の可能性を検討していると報道されている。

ブルームバーグ・ローの1日の報道によると、コア・サイエンティフィックの社債権者は、財政難を示唆する米国証券取引委員会への書類提出を受け、法律事務所ポール・ヘイスティングスと破産申請に関して協議したという。コア・サイエンティフィックは10月26日に、ビットコイン(BTC)価格の低迷と、電気料金の値上げ、ハッシュレートの上昇、7月に破綻した仮想通貨レンディング会社セルシウスから支払いが滞っていることを理由に、10月末と11月初旬に金融債務を満たすことができなかったと発表した。

コアサイエンティフィックは10月19日の裁判所提出書類で、セルシウスが同社に訴願後の料金として210万ドル以上の債務を負っており、その金融債務が履行されるまで毎日およそ5万3000ドルの損失を出し続けると主張した。セルシウスは、コアサイエンティフィックがマイニング機器の配備を遅らせ、以前に合意した契約よりも少ない電力供給だったと反論している。

SECへの提出後、ナスダックのコア・サイエンティフィックの株式CORZの価格は87%以上下落し、記事執筆時には1.01ドルから0.17ドルとなっている。10月26日時点で、コアサイエンティフィックは現金2660万ドルと24BTCを保有しているが、6月30日時点では8億8000万ドルの支払手形を保有していた。11月1日現在、同社はBTCのマイニングを続けている。

市場が低迷する中、マイニング会社からレンディング会社まで、多くの仮想通貨企業が財政難を報告している。ミネソタ州に拠点を置くコンピュート・ノースは、仮想通貨冬の時代とエネルギーコストの上昇の影響による財政圧迫を理由に、9月に連邦破産法11条の適用を申請した。また、アルゴ・ブロックチェーンは10月、資金不足で事業停止の危機にあると発表した。