米国の大手仮想通貨取引所であるコインベースの現物取引高が半減し、仮想通貨への関心の変化が浮き彫りとなった。

ブルームバーグが10月11日、デジタル資産データプロバイダーCCDataの分析をもとに報じた。報道によると、コインベースの2023年第3四半期の現物取引高は約760億ドルを記録した。これは前年同期比で52%減少したことを示している。報道によると、今回の数字はこれまでで最も低いものだという。

Crypto exchange Coinbase spot trading volume in billions of dollars. Source: Bloomberg

現物取引高の減少にもかかわらず、コインベースは前四半期に市場シェアを伸ばしたと報告されている。

コインベースのライバルであるバイナンスはより厳しい状況にある。10月6日、バイナンスの現物市場シェアは7ヶ月連続で減少した。バイナンスが失ったシェアはコインベース、バイビット、デジフィネックスなどの競合取引所が引き継いだという。

一方で、仮想通貨取引所の取引高や市場シェアが減少しているにもかかわらず、ウェブサイトのトラフィック面で成功を収めている取引プラットフォームも存在する。バイナンスとコインベースはトラフィックが大幅に減少した一方で、9月18日のデータによると、OKX、HTX(旧フォビ)、Gate.io、CoinW、XT.com、Bitmartなどの取引所は、年初からのウェブトラフィックが大幅に増加した。データによれば、HTXのウェブトラフィックは200%増加し、Gate.ioとCoinwはそれぞれ143%、66%のトラフィック増加を見せた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン