米仮想通貨取引所コインベースが22日、同社が提供する上級ユーザー向けプラットフォームのコインベース・プロを閉鎖し、全ての取引サービスを集約すると発表した。取引の簡素化を目指す目的。

これまでのコインベース・プロのサービスは、新しい取引セクションであるアドバンスド・トレード(Advanced Trade)に移行し、取引所のウェブサイトからアクセスできるようになる。このセクションは、2022年3月に開始されており、トレーダーに詳細な分析と実際の取引を提供する。

発表によると、アドバンスド・トレードはコインベース・プロと同様に出来高ベースの手数料を提供する。執筆時のコインベースの公式サイトのデータによると、コインベース・プロの手数料は、数量とテイカーまたはメーカー注文に応じて、0%から0.6%の範囲。

アドバンスド・トレードへの今後の移行は、今後数カ月の間に徐々に行われる予定だ。

コインベースは、コインベース・プロを閉鎖する正確な日付について顧客に通知すると指摘し、次のように付け加えた。

「コインベース・プロに資金を保有している顧客が特別に取るべき行動はありません。資金は安全に維持されます。お客様はコインベースのモバイルアプリとCoinbase.comでアドバンスド・トレードを使い始めることができます」

オリジナルのコインベースプラットフォームは主に初心者をターゲットにしており、約100の仮想通貨をサポートしているが、コインベース・プロは250以上の取扱銘柄がある。また、コインベース・プロは取引量に制限がない一方で、オリジナルのコインベースプラットフォームの取引量は、支払い方法や地域によって上限が設定されている。