コインベースの株価は、米国の金融規制当局との訴訟やビットコイン(BTC)価格の下落懸念により、短期的に変動が予想されると、オッペンハイマーのアナリストが分析した。
オッペンハイマーのオーウェン・ラウ氏は、ヤフーファイナンスのインタビューで、コインベースが証券法違反で訴えられている問題に関する法的不確実性が、現在125ドルで取引されているCOIN株に対し、近い将来に価格変動が起こる可能性があると指摘した。「規制上の不透明感がまだ残っており、米国には現在明確な規制がない」とラウ氏は指摘する。
しかし、ブルームバーグの訴訟アナリスト、エリオット・スタイン氏は最近、コインベースが米規制当局に対する訴訟で全面勝訴するという楽観的な見通しを明らかにし、訴訟手続きから無傷で出る可能性が70%であると予測した。
ラウ氏が予想するCOINの価格変動は、過去30日間で約28%の下落を見せたことを受けたものだ。ただし、過去3ヶ月間では約67%の上昇を見せている。ラウ氏は、この全体的な増加は、2023年末に向けてビットコインの価格が上昇し、米SECが現物型ビットコインETFを承認するという楽観論が高まったことに起因するとしている。その承認は1月10日に行われた。
しかし、現物型ビットコインETFの申請が承認された後の過去2週間で、ビットコインの価格は約10.37%下落した。だが記事執筆時点でのビットコイン価格は41863ドルにまで回復している。
ビットコインの価格についてもラウ氏は、短期的な価格変動があると予想している。「短期的には、次のカタリストがあるまでは、ビットコインに下落の動きがあるだろう」と彼は語った。
1月23日、JPモルガンもビットコインの価格下落とスポットビットコインETFの株式上場を理由に、コインベースの株を「アンダーウェイト評価」に引き下げた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン