コインベース株は、2021年第3四半期に純利益が75%減少したことを受け、打撃を受けることになった。

コインベース株(COIN)は11月9日に0.98%上昇の357.39ドルで取引を終えたが、その後コインベースが第3四半期決算を発表した後、時間外取引で約13%の下落を記録した(記事執筆時点)。​​

コインベースの第3四半期の収益は12億3500万ドルだったが、アナリスト予想の16億1400万ドルを大きく下回った。同社の純利益は4億600万ドルと、アナリスト予想の3億8000万ドルを上回っていたが、前四半期と比較すると74.7%減少している。

コインベースは第3四半期の迫力に欠ける業績にも関わらず、「強力な四半期」だったと発表の中で述べている。プラットフォームへの投資家の関与を深め、次のNFT市場などの新製品の開発を進めていくという。さらに同社は四半期ごとにではなく長期に焦点を当てることを強調している。

コインベースと米証券取引委員会(SEC)の間の緊張関係は解消され始めているようだ。

同社のブライアン・アームストロングCEOは9月にSECとの間にトラブルがあることを明らかにした。これは、SECがUSDコインを使ったレンディングプログラムを始めた場合にコインベースを訴追すると警告したというものだ。9月後半にはSECがコインベースとの会合を拒否したことも、アームストロング氏は暴露していた

しかしアームストロング氏は今回の第3四半期決算説明会で、先週にSECのゲイリー・ゲンスラー委員長と「非常に生産的な」会合を持ったと語った。

プラットフォームの取引高は第3四半期に3270億ドルだった。これは第2四半期比で29%の減少となっている。機関投資家が2340億ドルと取引高の多くを占め、一般投資家は930億ドルだった。

イーサリアムは取引高全体の22%を占めており、これはビットコインの19%を上回っている。2四半期連続でイーサリアムがビットコインを上回った形だ。