コインベースは2021年第2四半期に22.3億ドルの収益を生み出した。また同プラットフォーム上でイーサリアム(ETH)の取引高がはじめてビットコイン(BTC)を上回っている。
コインベースは8月10日に第2四半期の決算を公開した。同社の収益はアナリストの予想を上回っている。収益予想を手掛けるRfinitivは、コインベースの収益が17億8000万ドルになると予想していた。また1株あたりの利益は2.33ドルと予想されていたが、実際には3.45ドルだった。
コインベースは第2四半期に16億ドルの純利益を記録し、前年同期は3200万ドルだったことから、4900%増と記録的な増益となった。
コインベースの過去9年の歴史の中で、はじめてETHの取引高がBTCを上回った。取引高シェアでETHは26%、BTCは24%を占めていた。BTCの取引高はQ1と比較して39%減少した一方、ETHは同期間で23%増加した。
Interesting data point from the @Coinbase Q2 results - ETH trading now bigger share than BTC trading. pic.twitter.com/a01JN2kHmx
— Boris Wertz (@bwertz) August 10, 2021
コインベースは、ビットコイン取引高減少の理由として、グローバルにビットコインのスポット取引高が減少したことや、コインベースに新しい資産が追加され、ほかの暗号資産の取引高が増加したことなどを挙げている。
またイーサリアム取引高の増加については、ETH2.0のステーキングによる需要増加に加えて、分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)の成長によるものだと分析している。
コインベースでは、第1四半期比で取引高全体は38%増加し、4620億ドルとなっている。
コインベースは、2021年第2四半期はプラットフォーム全体で「成長と多様化」がみられた「強力な四半期」だったとし、個人投資家と機関投資家の両方が大幅に増加したと強調している。
「リテール月間取引ユーザー(MTUs)は、2021年第1四半期から44%増加して880万人になった。確認済ユーザーは6800万人だった。現在、コインベースでは機関投資家が9000にのぼり、彼らはクリプト経済圏における活動を深め、拡大させている」
個人投資家の取引高は1450億ドル相当で、機関投資家は3170億ドルとなっており、第1半期と比較してそれぞれ20%の増加と47%の増加となっている。
コインベースの資料によれば、運用資産上位100のヘッジファンドのうち10%は、コインベースのクライアントとなっており、「さらにここ数か月でイーロン・マスク、PNCバンク、スペースX、テスラ、サードポイントLCC、ウィズダムツリー・インベストメントなどの業界リーダーとパートナーシップを結んでいる」という。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン