コインベースの2021年第4四半期の決算は純利益が24.9億ドルとなり、アナリストの予想を27%上回った。​​​

市場のアナリストらはコインベースの第4四半期の収益が約19億ドルになると予想していたが、コインベースの発表によれば、取引を通じた収益が第3Q比で倍増することで第4Qの総収益の91%(22.7億ドル)を生み出した。

結果としてコインベースの2021年の総取引収益は68億ドルにのぼった。さらに純利益は8億4000万ドルとなり、月間取引ユーザーの数は第3Qの740万人が第4Qには1140万人へと大幅に増えた。しかし、それでもコインベースの株価は冴えない展開となり、時間外取引で4.7%下落し、年初来からでは約30%下落している。

また第4四半期の収益のうち、レンディングやステーキングなどの非取引商品によるものはわずか9%(2億1300万ドル)に留まったことも注目に値するだろう。2022年に入ってから仮想通貨市場は低迷しており、22年第1Qには月間取引ユーザーや取引収益が前四半期比で減少すると予想されている。

それでもコインベースは、2022年に積極的な投資を計画しており、市況の変化にも備えているとしている。顧客サポートを強化するため、2022年に6000人の従業員を雇用する計画であるとしている。

またコインベースは非代替性トークン(NFT)売上の増加があった点に触れ、将来の成長の源泉としてWeb3やNFT、分散型金融(DeFi)を挙げている。