仮想通貨取引所を運営するコインベースは、仮想通貨分野の「有望な」企業に資金提供するファンド、コインベース・ベンチャーズを立ち上げると発表した。コインベースが5日に投稿したブログで明かした。
コインベースは、仮想通貨の世界をより良い方向に前進させるようなチームとアイデアを持っている、アーリーステージの企業に資金を提供すると述べている。
コインベース・ベンチャーズの目標は、「(仮想通貨の世界で)最も魅力的な企業が花開くのをサポートすることだ」としている。さらに「ほかの企業系ベンチャー支援にあるような、提携関係を条件にするようなこと」はしないと強調している。
コインベース・ベンチャーズは「コインベースと競合するかもしれない企業への投資するだろう」と明言している。「エコシステムに革新がもたらされるのは、誰にとっても興味深いものだ」と書いている。
CNBCのファストマネーに出演したコインベースのアシフ・ヒルジ社長兼COOは、同社が仮想通貨関連の企業へ投資する計画があり、ファンドには既に1500万ドルの資金があると述べた。
ヒルジ氏は、コインベース・ベンチャーズは、取引所のユーザーが取引しているような、仮想通貨に投資するのが目的ではないと話す。
「私たちの取引所に将来上場するような、トークンを確保するためではない...私たちは通貨へは投資しない。利益相反になるようなことは望んでいないからだ」
コインベースは先週、同社の取引所でERC20プロトコルへ対応することを発表した。これにより、将来的にはERC20 に対応したアルトコインが上場することになるだろう。
しかし、ヒルジ氏はCNBCに対し、当面は同社の取引所に新しいコインを上場させる考えはないと述べた。規制の動向がよりはっきりした後には、新しい上場もできるようになると語った。