米国を拠点とする仮想通貨取引所コインベースは、ヨーロッパでのプレゼンスを強化し、公式にアイルランドを主要なヨーロッパの仮想通貨ハブとして選んだ。
コインベースは、ヨーロッパの主要な仮想通貨規制フレームワークである暗号資産市場(MiCA)規制への対応として、欧州連合(EU)内の拠点としてアイルランドを選んだと発表した。
MiCAは2024年末に施行される予定だ。4億5000万人の人口をかかえる世界最大の経済圏の1つにおいて、1つの規制枠組みと1つの監督機関のもとで規制されることになる。
現在、コインベースはアイルランドで電子マネー機関ライセンスと仮想資産サービスプロバイダー(VASP)の登録を保持しており、ドイツでは仮想通貨ライセンスを、EUの他の加盟国の多くでも多数の登録を取得している。
コインベースのEMEA副社長で地域マネージングディレクターのダニエル・サイファート氏は、「私たちはアイルランドをMiCAハブとして選ぶことを大変うれしく思っている。アイルランドはフィンテック企業をサポートする政治環境があり、世界的に評価された規制当局を持っている」と述べた。さらに、「アイルランドはこの分野で先導的な地位を占めており、アイルランド、ドイツ、そして他の地域の規制当局と共に、MiCAの導入によりこの業界を最大限に活用することを楽しみにしている」と付け加えた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン