米国の仮想通貨取引所最大手コインベース(Coinbase)が今週、15人以上の従業員を解雇したようだ。今年に入って続いている弱気相場が影響している可能性がある。ヤフーファイナンスが26日伝えた。

コインベースは、カスタマーサポート、コンプライアンス、詐欺対策部門の人員を解雇したことを認めたが、人数については明らかにしなかった。複数の情報筋の話では15人以上という。また、カスタマーサポートのスタッフが多く解雇されたようだ。

コインベース内部の人物は以下のように述べた。

「この解雇について社内の人間は混乱している。現在のところ幹部はコミュニケーションをうまく出来ていない」

コインベースはヤフーファイナンスに対し「チームによっては、同じ場所にいたほうが効率的で、役割における満足度が高い。前進するために、サポート、詐欺対策、コンプライアンスを含むいくつかのチームでは、コインベースのオフィスでのみ雇用することにする」「リモートでの雇用は今後も続ける」と話した。

コインベースの従業員数はおよそ550人。15人という数字は大きくないようだが、IPO(Inicial Pubric Offering)を計画している時期に興味深い解雇のタイミングだ。

コインテレグラフは今日、コインベースのIPO詳細について伝えた。コインベースの評価額は8038~8935億円(73~80億ドル)。口座数は2500万件で、うち700万口座に法定通貨か仮想通貨の残高がある。また、うち60万口座が毎月なんらかの取引が行われているアクティブな口座となっている。2018年第3四半期(7~9月)の売上高は約100億円。これまでの最高は2017年第4四半期で502億円だった。