仮想通貨取引所コインベースが展開する機関投資家向けデジタル資産保管サービス「コインベース・カストディ」が10月12日、分散型金融(DeFi)プロジェクト「メーカーダオ(MakerDAO)」のユーティリティトークン「MKR(メーカー)」の投票システムをサポートしたと発表した。MKRを保有する顧客は、コインベース・カストディの口座からメーカーダオの投票システム(メーカー・ガバナンス)に投票できる。

これまでMKR保有者がオンチェーンのガバナンスに参加するためには、預け先から資金を引き出す必要があった。今回のコインベースのサポートにより、資金を移動させるリスクを回避できるようになる。

コインベース・カストディは、11月15日に開催されるメーカーダオ次期版「複数担保型Dai(Multi-Collateral Dai:MCD)」に関する投票に先立ち、サービスを開始できたことに興奮していると述べている。

メーカーダオは、スマートコントラクトとコードで完全に管理する分散型自律組織(DAO)。仮想通貨イーサリアム(ETH)のERC-20規格を基に、1米ドル=1DAIで交換できるよう設計されたステーブルコイン「DAI(Dai)」を発行している。

メーカーダオのユーザーは、独自スマートコントラクト「CDP(担保付債務ポジション)」を利用し、ETHを担保資産にローンを組成してDAIを発行する形態を採用しており、その手数料としてMKRが必要になる。

メーカーダオは、MCDの11月18日立ち上げを発表。DAI以外にもERC-20規格で作成された複数の仮想通貨をCDPで扱えるようになる。またMCDには、ユーザーがDAIを保持することで預金金利を稼げる「Dai預金金利(DSR)」を含む新機能を導入する予定だ。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版