仮想通貨取引所コインベースは5日、2022年中に米サンフランシスコにある本社を閉鎖し、業務を完全にリモートへ移行すると明らかにした。
「当社は本社を持たないことを約束し、どの場所も重要ではないということを、当社の分散した従業員に示すことが重要だ」
同社によると、今回のオフィス閉鎖は世界中のどの地域のオフィスも本部としない形態をとるための「リモートファースト」に向けた重要なステップとなるという。一方で「従業員が希望する場合には小規模なオフィスネットワークを提供する」とした。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、2021年2月にリモートファーストとオフィスの分散化を目指すことを発表。当時コインベースの従業員の52%はこの方針適応後に入社した人だったという。コインベースは当時、95%の従業員が自宅などオフィス以外で働くことが可能だとしていた。
2月の発表当時、「我々は、元々サンフランシスコで働いていた多くの従業員を、世界中に抱えるようになった。2020年1月以降、250人近くの従業員が世界各地に移転し、150人以上がサンフランシスコを離れたが、これはその間の当社の全世界の従業員の約21%、サンフランシスコの従業員の約29%に相当する」と書いている。
完全リモート化への取り組みは、世界最大の仮想通貨取引所であるコインベースも同様の方針をとっている。バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は。2019年時点で本社という概念は「SMSやMMSのように古いもの」と述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン