コインベース株は、仮想通貨セクターへの幅広いエクスポージャーを得る方法を探している伝統的な投資家にとって、「インデックス・プレイ」の役割を果たしていると、リフレクティビティ・リサーチの共同設立者であるウィル・クレメンテ氏は言う。
「TradFiはCOIN(コインベース)を仮想通貨のインデックスプレイのように見ていると思う。なぜなら、彼らは今、非常に多くの異なる種類の事業分野を持っているからだ」とクレメンテ氏は12月21日、ビットコイン(BTC)支持者であるアンソニー・ポンプリアーノ氏が主催するX(旧Twitter)のスペースで語った。
「誰かがこの分野に来て、ビットコインを買ったけれども、他の資産ではどれを選べばいいのかよくわからないと言うかもしれない。コインベースならば、かなり安全なインデックス・プレイのように感じるだろう」と、クレメンテ氏は付け加えた。
同じXスペースにいた仮想通貨運用会社ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)は、取引所の将来について楽観的な見方を示した。
「コインベースはアメリカのどの金融サービス会社よりもうまくいっていると思う」と、ホーガン氏は述べた。
ビットワイズは最近、コインベースの収益は2024年に倍増すると予測したが、ホーガン氏はそれを上回るかもしれないと考えている。「彼らの収益が2倍になるのは低すぎるのではないかと思うほどだ。ですから、私たちはそれに大きな確信を持っている」。
ビットワイズはコインベース株を保有するビットワイズ・クリプト・インダストリー・イノベーターズ上場投資信託(ETF)を運用している。
「ウォール街はコインベースを純粋な取引所としか見ていない」とクレメンテ氏は付け加えたが、ステーキング、ビットコインETFのカストディアン、サークルの一部買収など、他の収益事業を立ち上げていると指摘した。
コインベースはまた、8月に「Base」と呼ばれるイーサリアムのレイヤー2を立ち上げている。
しかし、コインベースは米証券取引委員会(SEC)との法廷闘争を続けており、また米議会では一部の議員が米国での仮想通貨活動を制限する法案を提案しており、コインベースに影響を与える可能性がある。
一方、キャシー・ウッド氏が率いるARKインベストも12月5日に3つのファンドで23万7,000株(3億3100万ドル相当)のコインベース株を売却している。同社のARKイノベーションETFは12月以降、90万株以上のコインベース株を売却している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン