コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、同社のステーキング商品を証券として分類すべきとの意見に反論している。米証券取引委員会(SEC)が同業のクラーケンのステーキングサービスを差し止めたことを受け、ステーキング規制の問題が焦点となっている。
アームストロング氏は3月1日のブルームバーグのインタビューで、「当社のステーキング商品は証券ではない」と述べ、取引所に直接ステーキングして利回りを得ることができる暗号通貨について言及した。
「顧客は、コインベースに資産を移すことはない。そして、私たちは本当にただ、分散型プロトコルであるステーキングに参加できるように、それらのコインを通過させるサービスを提供しているだけなのだ」
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— Bloomberg Markets (@markets) March 1, 2023
アームストロング氏の説明は、コインベースの最高法務責任者ポール・グレワル氏が先月株主に語った、取引所のステーキング商品はSECがターゲットにしている利回り商品とは根本的に異なるという主張を反映したものだ。同業のクラーケンは、ステーキング・サービス・プログラムを登録しなかった問題で証券規制当局と和解した。クラーケンは和解の一環として、3000万ドルの罰金を支払った。
コインベースは仮想通貨の冬の間に資金を流出させ、2022年第4四半期に5億5700万ドルの損失を計上した。取引量の減少に伴い、収益は前年同期比で75%減少した。
2022年に86%下落したコインベースの株価は、今年に入り急反発した。2023年に90%以上上昇した株価は、現在64ドル前後で取引されている。