米国最大の仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは21日、カナダの取引所クアドリガCX(QuadrigaCX)で起こった突然の崩壊について、自身の見解をツイッターで披露した。
Wanted to share a summary of what we believe happened to QuadrigaCX. We did our own internal research, including some blockchain analytics, to see if we could help. Important to note that this is just our best guess. Take it as *pure speculation*, nothing more.
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) 2019年2月21日
アームストロングCEOの一連のつぶやきは、現在事業再編の手続きを進行させているクアドリガCXは、ユーザーが出金できない1億9000万カナダドル(約158億円)相当の仮想通貨を抱えているものの、出口詐欺(exit scam)は企てていないと示唆した。
(クアドリガCXは)現存する最も古い取引所の1つ(2013年設立)。出口詐欺を計画していたのなら、もっと良い時期があっただろう。
今はなきクアドリガCXのユーザーは、アクセスできない仮想通貨をめぐり裁判所で争っている。クアドリガCX創業者ジェラルド・コットン氏が2018年12月に急死し、ユーザーの財産が失われた状況は不明なままだ。
それ以来、誤った管理がなされており、クアドリガCXが公表している取引記録と、ブロックチェーン分析から生じる事実は一致していないという主張が複数ある。
アームストロングCEOは、コインベースも同様に独自調査を実施したと明かしており、最後の数ヵ月の管理について疑問があることを示唆している。また、一連の出来事は、クアドリガCX創業者の急死をカバーするために、不適切な管理があったことを示しているとした。
これは、クアドリガCX内の少なくとも数人が、少額しか残っていないことに気づいていたことを意味している。もしそうなら、会社を処分するための口実として、創業者の急死を利用した可能性がある。
大手監査法人のアーンスト&ヤングは、現在クアドリガCXのウォレットと口座の統合を担当している。2月21日に、クアドリガCXは、アクセス可能なウォレットの仮想通貨をアーンスト&ヤングに転送した。