仮想通貨取引所のコインベースは、ユーザーからの高速で安価なビットコイン(BTC)トランザクションの要望に応えるため、レイヤー2の決済プロトコルであるライトニングネットワークを統合する決定を公表した。
ライトニングネットワーク(LN)は、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決し、比較的高速で安価なトランザクションを約束する競合プロジェクトに対抗するために開発された。最近まで、コインベースやバイナンスなどの大手仮想通貨取引所は、レイヤー2ソリューションを採用する意向を示していなかった。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、「ビットコインは仮想通貨の中で最も重要な資産であり、高速かつ安価なビットコイントランザクションを可能にするために我々が果たすべき役割に興奮している。統合には時間がかかるので、お待ちいただきたい」と述べ、ライトニングネットワークの統合決定を確認した。
この決定は、コインベースのプロトコルスペシャリスト、ヴィクトール・ブニン氏がLN統合の実現可能性を調査し始めてから約1ヶ月後に出てきた。
アームストロング氏の発表を受け、仮想通貨コミュニティはコインベースのLN統合決定を歓迎し、これによりより多くのユーザーが手頃な価格で効率的なビットコインのマイクロトランザクションを実現できるとしている。
7月17日、バイナンスはビットコインLN統合の完了を発表している。これにより、バイナンスのユーザーは、ビットコインを出金または入金する際に「LIGHTNING」を選択することができるようになった。他の選択肢には、BNBスマートチェーン(BEP-20)、ビットコイン、BNBビーコンチェーン(BEP2)、BTC(SegWit)、およびイーサリアムERC-20が含まれる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン