仮想通貨マイニング企業のクリーンスパークが、ビットコイン(BTC)の報酬が半減する前に4つの新しいマイニング施設を購入し、2024年上半期にハッシュレートを2倍にする見込みだ。

クリーンスパークは2月6日、ミシシッピ州にある3つのマイニング施設を1980万ドル(約29.2億円)で購入し、この取引が完了すると生産能力が2.4エクサハッシュ/秒(EH/s)になると発表した。

同社はさらに、ジョージア州ダルトンにあるマイニング施設を690万ドル(約10.2億円)で購入することも合意したが、この施設は建設中で2024年4月まで稼働しない予定だ。

ジョージア州サンダースビルでの施設拡張によって同社のハッシュレートに6EH/sが加わる予定で、クリーンスパークは2024年上半期に10EH/sから少なくとも20EH/sにハッシュレートが倍増する予定だ。

クリーンスパークの動きは、ビットコインの報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減するビットコインの半減期に備えてのものだ。クリーンスパークのザック・ブラッドフォードCEOは発表で「これらの購入により、半減期に向けての運用効率を向上させていく」と述べた。

クリーンスパークの現在と将来のハッシュレート. Source: CleanSpark

2月6日の取引終了時点で、クリーンスパーク(CLSK)の株価は8.70ドルで、前日比12%以上の上昇を記録した。クリーンスパークの競合他社であるマラソンデジタルホールディングスとライオットプラットフォームズの株価は、それぞれ2.5%と4.5%上昇している。

CLSK’s share price on Feb. 6. Source: Google Finance

クリーンスパークの株価は2023年に440%増加したが、2024年に入り価格調整に直面し、現在は年初から20%下落している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン