米ネブラスカ州に拠点を置くオゾン洗浄システムメーカーのクリーンコア・ソリューションズの株価が火曜日、ドージコイン(DOGE)トレジャリー企業への転換計画を発表したことを受けて急落した。

同社は、パンテラ、GSR、ファルコンX、ボーダーレスを含む80以上の機関投資家および仮想通貨ネイティブ投資家に支えられた1億7500万ドルの私募増資を発表した。調達資金は、ドージコインをクリーンコアの主要準備資産として取得するために充てられる。この取り組みは、新たに同社会長に就任したイーロン・マスク氏の長年の弁護士であるアレックス・スピロ氏が主導する

新たなドージコイントレジャリー企業となるクリーンコアは、ドージコイン財団およびその商業部門であるハウス・オブ・ドージとも提携する。

提携の一環として、ドージコイン財団ディレクターのティモシー・ステビング氏と、ハウス・オブ・ドージCEOのマルコ・マルジョッタ氏がクリーンコアの取締役および経営陣に加わり、マルジョッタ氏は最高投資責任者に任命された。

さらに、ハウス・オブ・ドージと仮想通貨ETF発行会社21シェアーズは、トレジャリー戦略やガバナンスについて助言を行い、ステーキングに類似した利回り機会やDOGEに連動する機関投資家向け金融商品を検討する予定だという。

マルジョッタ氏は声明で「ドージコインを財団が支援する公式のトレジャリー戦略で支えることで、上場企業が財団と連携し、デジタル通貨の実用性を築く先例を示すことになる」と述べた。

クリーンコアの株価は火曜日の早朝取引で金曜終値の6.86ドルから2.69ドルに急落し、ナスダック上場の同社株は記事執筆時点で54%下落している。

Dogecoin, Elon Musk
Source: Yahoo Finance

DOGEトレジャリー企業の増加

2025年に入ってから、複数の上場企業がドージコイン・トレジャリー戦略に動いている。

1月には、ブロックチェーンインフラに特化した投資会社スピリット・ブロックチェーン・キャピタルが、DOGE保有を利回り戦略に活用する計画を発表した。7月には、かつて大麻および遠隔医療事業を展開していたドージコイン・キャッシュ社が、新設子会社ドージコイン・トレジャリー社を通じて10億DOGEを購入すると明らかにした。

同じ7月には、中国のビットコインマイニング企業ビット・オリジンが、最大5億ドルの株式および転換社債で支えられるドージコイン・トレジャリー計画を発表している

しかし、こうしたドージコイン・トレジャリー戦略を掲げた企業の成果は芳しくない。年初来で、スピリット・ブロックチェーン・キャピタルは88%超下落し、ドージコイン・キャッシュ社は70%下落している。ビット・オリジンの株価も約64%下落した。

一方、DOGE自体も2025年に入り約33%下落している

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ドージコイン, イーロン・マスク