仮想通貨ビットコイン(BTC)は11月30日に一部の取引所で過去最高値をつけた後、急落した。

例えば、クラーケンの米ドル建てビットコイン価格は、過去最高値をつけた後で数秒で1万6600ドルまで下がった。2万ドル付近のレジスタンスで多くのポジションが清算された結果とみられる。

今回の現象は、「ストップ・ロス・ラン」である可能性がある。大口のトレーダーが意図的に特定の価格ポイントで売り注文を出して、多くのストップロスポジションがあると考えられる場所をターゲットにする手法だ。今回のターゲットは、先週の安値付近である1万6600ドルだった可能性がある。

(出典:TradingView 「クラーケン ビットコイン/米ドル(1分足)」)

テクニカル指標「ボリンジャーバンド」開発者であるジョン・ボリンジャー氏は、「典型的なトップ・セット・アップだ」とし、トレーダーに対して「眼鏡を拭くよう」に警告した。

2万ドル付近での手強いレジスタンスを予想する声は強い。多くのトレーダーが2万ドル突破に慎重になっていることが今回のフラッシュクラッシュの背景にあるとも言えるかもしれない。

過去最高値は取引所によって若干のずれがある。

クラーケンの他、ビットスタンプやバイナンスも過去最高値を一時つけた。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン