米へッジファンドのシタデル・インベストメント・グループ創業者兼CEOであるケン・グリフィンは18日、ビットコインに対する悲観的な見方を再び示した。今後、仮想通貨業界に参入する機関投資家が増える一方、仮想通貨の未来に対して懐疑的な機関投資家もいることが明らかになった。
CNBC主催でニューヨークで開かれたコンフェレンスでグリフィン氏は、「ビットコインについて未だに頭を悩ませてしまう」と述べた上で、若い世代に対して「デジタル通貨に投資するよりもっと生産的なことをやるべきだ」と話した。グリフィン氏によると、彼の顧客の誰も仮想通貨投資について尋ねてきたことがないし、「仮想通貨を買うべきと行ったポートフォリオ・マネジャーも誰一人として知らない」という。
その上で、彼のヘッジファンドは「信用していない」商品のための流動性を供給するべきか方針をめぐって「困難な時」を迎えていると告白。「仮想通貨は必要ない。変える必要のないことに対してソリューションを提供している」と付け加えた。
グリフィン氏は去年の年末にもビットコインを1600年代のオランダのチューリップと比べるなど仮想通貨に対して悲観的な見方を示した。
シタデル・インベストメント・グループは1990年に設立され、運用する資産は300億ドル以上。世界で最も古いヘッジファンドの一つだという
一方、仮想通貨の未来について強気な機関投資家も多い。先日、世界最大の資産運用会社ブラックロックがビットコインの可能性を評価するためのワーキンググループを設立したと発表。また”資産1兆円の男”スティーブ・コーエン氏が仮想通貨ヘッジファンドに投資を始めたことが明らかになった。