世界最大の運用会社、ブラックロックがビットコインの可能性を評価するためのワーキンググループを設立したと、フィナンシャルニュースが16日に報じた。ブラックロックのラリー・フィンクCEOはロイターの取材に対して、ワーキンググループを設立していることは認めたが、「仮想通貨への需要は大きくない」とみていると語った。
ブラックロックは17年時点で6.3兆ドルの資産を運用している世界最大の運用会社だ。
フィナンシャルニュースは、関係者の話として、ブラックロックのワーキンググループはビットコイン先物に投資するべきかどうかに焦点を当てているという。
フィンクCEOはブルームバーグとのインタビューの中で、「ブロックチェーンには興奮している」と話し、仮想通貨については研究はしていると語った。だがフィンクCEOは「顧客は仮想通貨に関心がないだろう」とも強調している。
ブラックロックのフィンクCEOは昨年10月、ビットコインが上昇していた時に「(仮想通貨は)マネーロンダリングに使われるものだ」と発言していた。
機関投資家が仮想通貨分野に進出するというのは、多くの解説者の間で話題になっている。サン週末、CNBCのトレーディングアドバイザーRan Neuner氏は、「もし機関投資家が参入したら、2017年の市場の盛り上がりはウォームアップのように見えることだろう」と話している。
ブラックロックのニュースを受けて、大きく反発。足元では6600ドルを超えて取引されている。